フォーマルバッグは、急なお呼ばれにも対応できるようにひとつ持っておきたい大人の女性の必需品ですが「フォーマルバッグって、使えるシーンが限られてしまうのがネックなのよね」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんなみなさんにぜひご検討いただきたいのが、普段使いもできるフォーマルバッグです。
普段使いもできると聞いて、「そんなフォーマルバッグもあるのね、どんなものならOKなの?」と思われた方も多いハズ。
普段使いもできるフォーマルバッグとは、結婚式や卒入学式などの特別なシーンでも持てる「フォーマルバッグのきちんと感」がありつつ、少しおしゃれした日の本命バッグとして頼れる「デイリーシーンで浮かないしゃれ感」を備えたアイテムのこと。
お呼ばれシーンに向けて安心できて、上質なバッグでデイリーのコーディネートも格上げされますし、バッグの登場機会がぐっと増えるのでコスパ的にも◎です。
ということで今回は、そんな普段使いもできるフォーマルバッグについて特集します。
こちらの記事の内容は、フォーマルシーンの専門家にコメントと監修をいただきました。
皇室御用達バッグブランド・傳濱野のベテランスタッフ、さとうさんです。
スタッフのさとうです。
お客さまから日々いただく、フォーマルシーンについてのご質問などにもお答えしてきました。
いくつかのポイントを押さえてお選びになれば、フォーマルなハレの日とデイリーのお出かけシーン、どちらの場面でも活躍してくれるバッグに出会うことは難しくありません。
みなさんの選択肢の幅が広がる解説ができておりましたら、嬉しく思います。
そして、申し遅れました。
インタビュアーは、ライターの牧です。
記事のおまとめとインタビューをいたしました、牧です。
検索されている方の「知りたいこと」を整理し、専門家のみなさんからお話を伺い、わかりやすく整えてみなさんにお伝えすることを意識して記事を制作しています。
役に立った、目を通しておいてよかった、と思っていただけるよう、丁寧にご案内させていただきます!
それでは早速、普段使いもできるフォーマルバッグについて見ていきましょう!
セレモニーシーンはもちろん、おしゃれした日の本命バッグにも最適な「品格バッグ」
ハレの日バッグに「あったら嬉しい」要素をすべて満たしているのは、レディースフォーマルの老舗が仕立てるアイテムならではです。
セレモニーシーンはもちろん、大切な人とのディナーや観劇、ご友人とのホテルランチなど、ちょっぴり華やかに装いたいデイリーシーンのスタイルも格式高くまとめてくれる品格バッグは、ワードローブの頼れる存在となること間違いなし。
価格:63,800円(税込)
素材:牛革、サテン地
カラー:4色
サイズ:縦17.5cm×横22.5cm×マチ10cm
普段使いもできるフォーマルバッグの選び方
普段使いもできるフォーマルバッグとは、フォーマルバッグの基本マナーをクリアしていてお出かけで持ちたくなるおしゃれさを兼ね備えた優秀バッグのこと。
ということでまずは、クリアするべき「フォーマルバッグの基本マナー」について、確認しておきましょう!
フォーマルバッグの基本マナー
- 小振りなサイズ
フォーマルな場で持つバッグは、膝の上や背もたれとの隙間にスッキリ収まるような小振りなものが望ましいです。
荷物が多くなってしまう場合にはサブバッグを使用します。
大きいサイズのバッグはカジュアルさも出てしまうので、避けましょう。 - 上質な素材
本革素材や高級織物など、フォーマルバッグに相応しい素材のアイテムを選びましょう。 - アニマル柄やファーなどの素材・デザインは、基本的にNG
アニマル柄やファーなどの素材やデザインは、殺生を連想させるということで冠婚葬祭の場ではNGです。
結婚式やパーティなどのお祝いの席においては、最近はそこまで厳しく考えない人もだんだんと増えてきていますが、避けるのが無難といえます。 - 場に相応しい装い
フォーマルな装いを求められるそれぞれのシーンで、その場に相応しい雰囲気のアイテムを選びましょう。
一般的に、結婚式やパーティではお祝いの場をもり立てる華やかさ、お子様が主役の学校行事などでは控えめで清潔感のある装い、喪に服すシーンでは厳かな雰囲気を壊さない落ち着きのある装いが求められます。
こうまとめると、必須の条件というのはあまり多くないんですね。
ハレの日のアイテムは、意外と自由なものだなと思いますし、普段使いできるアイテムもお選びいただきやすいですね。
ただ、弔事用のバッグ、つまりブラックフォーマルに合わせられるバッグには、こちらに加えてまだいくつかの基本のマナーがございます。
続いて、そちらも確認しておきましょう。
ブラックフォーマルバッグの基本マナー
フォーマルバッグは、ハレの日を華やかに彩る「慶事用バッグ」と喪に服すシーンで失礼のない「弔事用バッグ」の2種類に大別できます。
具体的なシーンで言うと、慶事とは、結婚式や卒入学式、華やかなパーティなど。
弔事とは、ブラックフォーマルの装いが求められる葬儀や告別式などです。
慶事用バッグはアイテムの種類も大変多くマナーについても様々なので、普段使いもできるアイテムを選びやすいですが、弔事用バッグには厳格なしきたりがあります。
弔事用のバッグで普段使いできるアイテムを選ぶ際には、以下のポイントも合わせて押さえておく必要がありますので、ご注意ください。
- 色は、黒一択
弔事用バッグは、黒のアイテムを選びましょう。 - 素材は布か牛革、またはその他のフォーマル素材
弔事用バッグの素材は、布製か牛革製が一般的です。
その他のフォーマル素材としては、高級織物やコード刺繍、ホースヘア、シャークスキンなども弔事用バッグの素材として挙げられます。
ブラックフォーマル対応、と記載のあるアイテムをお選びになるのが安心です。 - 柄や光沢がないデザイン
ブランドのロゴが目立つ形で入っているアイテムや、大きく派手な柄もののアイテム、エナメル生地のアイテムなどは黒のバッグであってもNGです。 - シンプルなデザイン
特に弔事のフォーマルシーンは、基本的に個性より無難さが求められる場面と言えます。
バッグを選ぶ際には、シンプルな当たり障りのないデザインのアイテムを選ぶのがおすすめです。 - 弔事では、ゴールドの金具はNG
ブラックフォーマルバッグは、金具のないものが望ましいですが、ブラックの金具でも問題はありません。
ただし、慶事のカラーであるゴールドの金具はNG。
フォーマルバッグというカテゴリーですと、ゴールド金具を使用しているアイテムも多いのでお気をつけください。
もし、弔事の場面で使用するフォーマルバッグをご検討なら、冠婚葬祭の全ての場面でお持ちいただける「慶弔両用バッグ」もおすすめです。
慶事と弔事、そのどちらにもお持ちいただけるフォーマルバッグのことで、金具の付替えができるなどの工夫があります。
確かに、喪に服すシーンに相応しいバッグは、どうしても、普段の装いに合わせたときに暗い印象になってしまうものも多いですね。
ブラックフォーマルに合わせられて登場の機会も多い、ということを考えると、普段使いという視点からは外れる新しい選択肢ではありますが、一考の価値あり、という気がします。
普段使いもできるフォーマルバッグを選ぶコツ
続いて、普段使いもできる、という視点でフォーマルバッグを選ぶとき、知っておきたいコツについてもおまとめしました。
ぜひ参考にしてみてください。
- 重視するのは華やかさより上質さ
ハレの日用のバッグには、「サテンにビジューが付いているクラッチバッグ」など、大変華やかでドレスにピッタリと似合うアイテムも多くありますが、このタイプのバッグは普段使いには適していません。
「普段使いもできる」という視点で選ぶときには、ひと目でわかる上質な素材や、品の良さを重視しましょう。 - 取り外しができるショルダー付きのアイテムは万能
フォーマルシーンで、クラッチバッグや小振りなハンドバッグとして使えて普段のお出かけではおしゃれなショルダーバッグとして使えるアイテムは、万能です。 - 「ちょっとおしゃれした日」に持ちたいバッグを選ぶ
日常的に持つ、ということを目指すと、やはり「フォーマルシーンに相応しい華やかさや上質さ」から離れてしまいます。
日常のなかでも、ちょっとおしゃれをした時にその装いが格上げされるようなアイテムを選ぶのがおすすめです。 - 柔らかいお色味のアイテムも◎
お祝いのシーンには、ゴールドやホワイトなど明るめのお色が多く使われているものもおすすめです。
ふんわりと柔らかいペール系のお色を選ぶと、場の雰囲気にもご自身の装いにも絶妙にマッチするはず。
「普段使いもしやすそうな色」と考えると地味な色によってしまいがちなので、お気をつけくださいませ。
幅広いシーンでマルチに手にしていただける、という点にフォーカスすると、やはり、シンプルさと上質感がキーになりそうですね!
そのとおりですね。
そういった質の良いバッグというのは、永くご愛用いただけるという意味でもおすすめできます。
フォーマルなシーンでお持ちいただけるバッグという視点でお選びいただくと、トレンドに左右されないタイムレスなデザインのものに出会っていただきやすい、という印象がございます。
普段使いもできるフォーマルバッグ14選
さてここからは、実際に普段使いもできるフォーマルバッグをご紹介していきます。
主に、結婚式やパーティ、卒入学式の式典など、慶事のフォーマルシーンでもお使いいただけて、デイリーシーンにもよく馴染むアイテムを厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
斜めがけにしてもスッキリと収まるコンパクトさが普段使いにも◎
ポレーヌのバッグは、スペインの工房で職人の手作業により制作されていて、ハイブランドに比べて手にしやすい価格ながらひと目でよいものとわかるアイテムの質の良さで人気を博しています。
価格:67,000円(税込)
素材:カーフレザー
カラー:9色
サイズ:縦17cm×横16.5cm×マチ10cm
ご紹介するのは、人気のベストセラーシリーズから、ノーブルな印象の金具が目を惹くミディ モントリオールです。
14cmとマチが広めで、スマートな印象でありつつ収納力も頼れるのが◎
取り外し可能なショルダーストラップ付きで、スタイルに合わせて持ち方を変えられるのも嬉しいですね。
価格:78,290円(税込)
素材:牛革
カラー:6色
サイズ:縦17cm×横23~25cm×マチ14cm
今回ご紹介したミニ イジィデは取り外し可能なショルダーストラップ付きで、品よく小ぶりなハンドバッグとしてはもちろん、カジュアルスタイルを一転投入で格上げするショルダーバッグとしても頼れる名作です。
価格:544,500円(税込)
素材:ソフトカーフスキン
カラー:27色
サイズ:縦16cm×横22cm×マチ12cm
通常のフォーマルバックと比べて少し大きめで収納力が高いため、お子さまの式典シーンなど、荷物が多くなりがちなシーンにもおすすめなアイテムです。
価格:18,700円(税込)
素材:牛革
カラー:2色
セレモニーシーンに相応しいエレガントさと普段使いしやすいモダンさのバランスが素晴らしい人気のベストセラーバッグです。
手掛けるのは、2025年、香港発のブランド、カフネ。
イタリアンレザーを使い中国で生産を行うことで質の良さと手に取りやすい価格帯を両立しています。
価格:80,500円(税込)
素材:サステナブルエンボス加工イタリアン牛革
カラー:6色
サイズ:縦15cm×横27cm×マチ9.5cm
手掛けるのは、美しいシルエットの静かな存在感が魅力的な日本のバッグブランド、ヤーキ。
お財布やスマートフォンなど最低限のものは入る、くらいのミニマルさが思い切りよく、非常にスマートな印象に仕上がります。
価格:18,150円(税込)
素材:床革
カラー:4色
斜めがけにしても軽やかなコンパクトサイズで使い勝手も抜群です。
ツイストクロージャーには控えめな印象のアーチロゴが配され、主張しないけれどもフルラのものと分かるところが、ちょうどよくて◎
価格:74,800円(税込)
素材:ラミネート加工牛床革
カラー:14色
サイズ:縦21cm×横16cm×マチ8.5cm
ショルダーベルトを外せば、かっちり感のあるスクエアシルエットのワンハンドルバッグとしてお使いいただけます。
ゴールド金具でハレの日らしい華やかさも叶うのが嬉しいですね。
価格:5,940円(税込)
素材:フェイクレザー(PU素材)
カラー:7色
冠婚葬祭の全てに対応できる慶弔両用フォーマルバッグ4選
最後にご紹介するのは、冠婚葬祭の全てに対応できる慶弔両用のフォーマルバッグを4品。
弔事のシーン、つまりブラックフォーマルに合わせるバッグは、普段使いできるアイテムを選ぶのが意外と難しいものです
なるべく多くのシーンに1つのバッグで対応できるように、金具の付替えができるタイプのフォーマルバッグをご紹介します。
なかでも、慶事用にぴったりの「ゴールド金具」、落ち着きがあり弔事にも対応の「ブラック金具」、最もフォーマルな「金具なし」の3パターンに対応しているものであれば、冠婚葬祭のほぼすべてのシーンでマルチにお持ちいただけるので大変便利にお使いいただけるはずです。
留め具は取り外すことができるため、「黒の布製」という最も格式高いお仕立てのブラックフォーマルバッグとしてもお持ちいただけます。
光を受けて柔らかな濃淡を描く生地を編み目に織り上げたことで、装飾を外しても静かな上質感のある逸品です。
価格:60,500円(税込)
素材:トリアセテート、ポリエステル、クリスタルガラス
カラー:1色
華やぎのゴールド金具と厳粛な金具なしスタイル、2つの表情でお持ちいただけます。
ゴールドのチェーンも付属しており、慶事の式典やパーティシーンなどでは、ショルダーバッグとしてもお持ちいただくことができるのも◎
価格:23,100円(税込)
素材: 牛革、シャンタン(レーヨン)
カラー:1色
普段使いもできるフォーマルバッグは、ポイントを押さえて賢く選ぼう
ここまで、普段使いもできるフォーマルバッグについて掘り下げて見てまいりました。
目的に沿うアイテムは見つかりましたでしょうか。
フォーマルシーン、と一口に言っても、その状況は様々。
多くのシーンに対応できる優秀なバッグをひとつ持っておけば、安心して場に臨んでいただけることと存じます。
この記事が、みなさんのフォーマルバッグ選びの一助となっておりましたら、嬉しいです。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。