お葬式に参列するときのバッグって、黒ければいいってわけじゃないよね・・・？
ひととおりのマナーやバッグの選び方、あと、必須の持ち物も知りたい。
お葬式用のバッグってこれから先も必要だから、きちんとしたものを選びたいんだけど、どこで選べば間違いないかしら？
これからなるべく多くのシーンで持てるように、慶弔両用のフォーマルバッグから選びたい。
お葬式や法事など、冠婚葬祭の中でも特に厳粛なブラックフォーマルの装いが求められるシーン。
バッグや小物についても相応しいお仕立てのものを用意しておく必要がありますよね。
この記事では、特にお葬式用のバッグをご検討のみなさまへ、基本のマナーと選び方を解説します。
後半では、間違いのないお葬式用バッグのご提案もさせていただきましたので、適宜、お役立てくださいませ。
弔事用バッグの基本マナーと選び方
まず、お葬式バッグをお選びになる際、具体的にチェックしておきたいポイントをおまとめしました。
- 黒で、柄や光沢がないもの
黒のアイテムであっても、華美なデザインのものや光沢感があるものは避けます。
ブランドのロゴや大きく派手な柄が入っているもの、エナメル生地など光沢感のある素材で仕立てられているものなどはNGです。
ただし、布製のフォーマルバッグにおける刺繍やレースなどの装飾は、深い黒であれば問題ありませんので、ご安心くださいませ。 - 素材は、布か革
お葬式バッグは、深い黒に染められた光沢のない布製が基本とされてきました。
現在では、無地で光沢のない牛革素材も王道のフォーマル素材として広く受け入れられています。
ただし、クロコダイルやパイソンなどのエキゾチックレザーやそれらの型押しがされているもの、スエード素材のものなどは殺生を感じさせるためNGです。 - 金具もないものが望ましい
弔事のシーンでは、光を反射するものを避けます。
もともと金具のないアイテムを選ぶか、金具も黒で仕立てられた配慮のあるアイテムを選びましょう。
弔事では、ゴールドの金具はNGですので、ご注意ください。 - 小振りなサイズ
フォーマルな場で持つバッグは、膝の上や背もたれとの隙間にスッキリ収まるような小振りなものが望ましいです。
荷物が多くなってしまう場合にはサブバッグを使用します。
大きいサイズのバッグはカジュアルさも出てしまうので、避けましょう。
お葬式の際、必要な持ち物をチェック
お葬式に参列なさる際、どのお立場でも最低限必要な持ち物は、香典袋でお包みした香典、袱紗（香典袋を包む布）、数珠の3点。
それぞれのマナーをおさらいしていきましょう。
必須は「香典、袱紗、数珠」の3点
- 香典袋に入れた香典
香典とは、故人にお供えする花や香などの品物やそれに代わる金銭のことで、本来は香を供える、という意味がありました。
現在では、ご遺族のお葬式のご負担を補う意味もあり、葬儀に参列する際にお金を包むのが一般的です。
また、お金をそのままお渡しするのはマナー違反となりますので、不祝儀用の水引を結んだ香典袋に入れてお渡しします。 - 袱紗
袱紗とは、香典袋を包むための布のことです。
金封をそのままで持参するのはマナー違反となりますので、もし袱紗がないときには、ハンカチや風呂敷で包んでも構いません。
袱紗をお使いいただくことで、水引きが崩れたり、香典袋が汚れたりするのを防ぐこともできるのがありがたいですね。
袱紗は、慶事には明るいお色のもの、弔事では黒やグレー、ネイビーなど暗めのお色のものを選びます。
紫色は慶弔両用できますので、ひとつ持っておくと便利です。 - 数珠
数珠は、仏式の葬儀では持参するのが一般的です。
男女で珠の大きさが異なる他、宗派により様々な種類のものがありますが、略式数珠とも呼ばれる片手数珠であれば宗派を気にせずお使いいただけます。
ちなみに、日本における葬儀の9割以上は仏式の葬儀と言われておりますが、故人の信仰や土地の習慣によって、神式の葬儀やキリスト教の葬儀式、葬儀ミサなど、故人とのお別れの形は様々です。
例えば、数珠を必須の持ち物に挙げましたが、仏式以外のお葬式では必要がない場合も。
このようにお持ち物のルールも変わってきますので、可能であれば、特別気をつけるべきことはないか、他の参列者の方に事前に確認ができると安心ですね。
その他の持ち物についてもチェック！
香典、袱紗、数珠のほか、メインバッグに入れるものとしては、ハンカチ、財布、スマホなどが挙げられます。
また、冬場の防寒具（ストールや手袋）や夏場の扇子、傘、予備のストッキングやメイクポーチなどは、サブバッグを準備しておまとめになるのがおすすめです。
ご親族のご葬儀などで、長く斎場に滞在される場合やお手伝いの可能性がある場合には、エプロンなどを持参される必要のある場合も。
こちらについては、地域やご一族のしきたりによって必要となる持ち物や準備すべきものが変わることもございますので、身近な方にご確認の上でご準備をされるのがおすすめです。
お悔やみの席で間違いのない弔事用バッグ6選
ここからは、弔事の席で間違いのない、ブラックフォーマルバッグをご提案してまいります。
開口部は隠しマグネット式で開閉しやすく、折り込んだマチも深く取ってあるため大きく開いて、使い勝手の良さが印象的なアイテムです。
価格：59,400円（税込）
素材：牛革（水シボ型押し）
カラー：1色
かっちり感と柔らかさを両立した、なめらかなフォルムに職人技を感じる、一生もののブラックフォーマルバッグです。
価格：154,000円（税込）
素材：牛革
カラー：2色、ブラック/シルバー、ブラック/ゴールド
ひとつ持っていて安心な慶弔両用バッグ4選
続いてご紹介するのは、金具の付け替え・取り外しがで切る慶弔両用のフォーマルバッグをご提案します。
「金具なし」スタイルで最も格式高い弔事シーンに対応でき、華やかな「金具あり」スタイルなら慶事にもお持ちいただける万能アイテムを厳選しましたので、ご期待ください。
留め具は取り外すことができるため、「黒の布製」という最も格式高いお仕立てのブラックフォーマルバッグとしてもお持ちいただけます。
光を受けて柔らかな濃淡を描く生地を編み目に織り上げたことで、装飾を外しても静かな上質感のある逸品です。
価格：60,500円（税込）
素材：トリアセテート、ポリエステル、クリスタルガラス
カラー：1色
お手頃価格できちんとした慶弔両用バッグを手にできるのが嬉しいですね。
ゴールドのチェーンも付属しており、慶事の式典やパーティシーンなどでは、ショルダーバッグとしてもお持ちいただくことができます。
価格：20,900円（税込）
素材： 牛革、シャンタン（レーヨン）
カラー：1色
おわりに
弔事のシーンに臨まれる際、前提として思い出しておきたいことは、ブラックフォーマルの装いも場におけるマナーも、全ては「故人とご遺族に弔意を示し、厳かな場の空気を壊さない」ための決まり事である、ということです。
個別のルールを確認しておくことも大切ですが、判断の基準となる原則に思いを馳せることも同じく重要です。
その洞察が、心遣いある美しい振る舞いとして表れてくることと存じます。
この記事が、みなさんのご準備に際して、少しでも参考になる内容となっておりましたら嬉しいです。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。